1月の実践会を終えました!

1月12日に第3回目のSIMT(自己洞察瞑想療法)の実践会を終えました。
3名の方にご参加いただきました。

今回は,前回のおさらいから始めて,SIMTプログラムの第4回「人生の価値・願い」、第5回「日常生活を薬に」の内容について,そのエッセンスを要約して説明,実践しました。

ポイントは、次の5つでした。

1.人生の価値・願いを確認する
2.作用と対象の関係を理解する
3.反応パターン(連鎖)を分析する
4.日常を薬にする10か条
5.いつも自己洞察を入れる

ここでは,3回目のセッションの要旨を,ポイントにある価値・願い,連鎖分析,自己洞察,に沿ってまとめてみます。

日常生活で生じる問題や病気の苦しみを解決するには,本人のマインドフルネスの実践や現実の対処行動が不可欠になります。

私たちは何か辛いことや困難なことがあると,そこから目を背けたり,それを克服する過程で生じる苦労を考えて,なかなか解決の行動を起こせないことがあります。

しかしながら,改善のための行動を起こさなければ,問題は解決されません。

心の病や問題を改善するためには,改善の行動を起こす意欲や動機が大切になります。そして,行動への意欲や動機を高めるには,自分はどうなりたいのか,夢や希望を常に持ち続けることが助けとなります。

人は,「今,ここ」の一瞬一瞬に,何を考え,どのような行動をするかを常に選択しています。今,この一瞬が,価値実現に進むのか,価値崩壊に進むのかの分岐点として,目の前に表れます。

辛い感情や衝動に振り回されて,解決に向けた行動に取り組めない時,たとえ辛い時,意欲がない時であっても,自分の願いを思い起こすことで,衝動的な欲求が抑制され,改善行動への意欲につながるはずです。

例えば,病気があっても「こういう自分でありたい」「こういう人生を送りたい」といった願いや希望があります。

SIMTで言われる価値とは,今この瞬間からそれに向かう行動が開始されるような現実的な願いをいいます。そして,それは自分のスキルを考慮した実現可能な願いです。

皆さんは,以下の7つの領域において,どのようなことを重視していますか?そして,どのようなことを大切にしていますか?

1.仕事
2.家庭・子育て
3.結婚・恋愛
4.対人関係
5.教育
6.趣味・社会活動
7.精神面の成長

人生の価値は所属する組織や他者から与えられるものではありません。
個人個人が自分独自のものを発見しなければなりません。

人生の価値に合致した行動をとっていくことは,決して簡単なことではないです。

何のために誰のために実践が必要なのか,どうなりたいのかを明らかにして,自他を傷つける価値崩壊の行動を取らずに,建設的な行動を選択できるように自分を励まして,SIMTの実践を続けていきましょう。

実践をする中で,例えば,呼吸法をしていたら,やめたくなった時に,どのような行動をとることが出来るでしょうか?

感情に先立つ出来事(刺激)として何があったか,その出来事に対してどのように考えて(思考),現在の感情があるのか,分析をしてみましょう(「先行刺激の分析」)。

そこには,「疲れた」「やる気が出ない」などの先行する刺激として,不快な身体反応やネガティブな思考,甘えのような心の本音が働いているかもしれません。

先行刺激の分析が終わったら,今度は「後続行動の結果予測」をしてみましょう。

感情的になった時,欲求が起こった時,どのように行動(反応)したいと感じているでしょうか?衝動的な欲求に任せて行動すると,どのような結果が起こるでしょうか?

先の例の続きで,呼吸法をやめるとどうなるか,分析してみます。

「やめたい」という欲求に対しては,実際に呼吸法をやめるという行動をしたいと感じているでしょう。そして,やめる事の結果予測として,「今のやめたいという欲求は解消されるが,問題の改善が遅れる」ということが分析できるかもしれません。

では,今ここで,価値崩壊を起こさない,価値実現のための対策や行動として何ができるでしょうか?

価値として「心の安定を得たい」「病気を克服したい」という願いがあるならば,今ここで大切なことは,呼吸法の作用(心理学的、神経生理学的な効果)を考えて,自身の価値実現のために呼吸法を続けることが大切な行動となるでしょう。

自分の心で起きていることを洞察し,普段は無意識的に背後で起きている価値崩壊の反応パターンに気づくことが出来れば,連鎖をストップすることが可能となります。

これは,欧米のマインドフルネス心理療法でも取り組まれる心の使い方ですが,SIMTはこれで終わりません。

瞬時に,価値実現か価値崩壊かの判断・評価を行います(SIMTは,無評価・無判断のマインドフルネスではありません)。価値・願いを確認して,今ここで価値・願いの実現に求められる適応的な行動を自らの意志によって選択していきます。

このような意志作用を働かせることは難しい事ですので,常日頃から練習が必要です。

マインドフルネスSIMTは心の筋トレで,繰り返し鍛錬を積むことで,徐々にこのような心の使い方が身につき,瞬時に適応的な対応を取ることが可能となります。

呼吸法の時,日常生活の行動中に,何度も自己洞察を入れる,すなわち,現在進行形で自分の心の内を観察し,自覚することを行います。

意識が辛い対象から自己の洞察に向かうので,その瞬間は辛くなるようなことをしませんし,価値崩壊の反応パターンを取ることが少なくなります。

感情や欲求,思考,感覚は無視したり,嫌ったりするのではなく,心の働きを謙虚に受け止め,自他が苦しまないよう建設的な行動を取ることが大切です。

いつも自己洞察を入れることによって,意志作用を働かせて,素早い判断と意図的な対応が自然に出来るようになってきます。

実践は,はじめは難しいものですが,価値・願いを確認して,日々の実践をお続けください。

次回の実践会は,2019年2月9日(土)です。

ご興味ご関心のある方はご連絡をお待ちしております。

どうぞよろしくお願い致します。

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