1月26日(土)に大崎市千手寺で開催されたマインドフルネス特別講演会には、14名の皆さんにご参加いただきました。
多くの皆様にご参加いただき、盛会のうちに終えることができました。
誠にありがとうございました。
講師の大田健次郎先生から、「自己洞察瞑想療法(SIMT)の基本的な哲学と実践」について、うつ病の症状と発症、増悪、維持のメカニズム(心理、神経生理)、なぜSIMTで改善するのか、改善のための方法、改善例のデータとともに、「仏教、マインドフルネスの問題点」についてご講演いただきました。
ご講演でのお話をまとめてみますと・・・
・日本のマインドフルネス心理療法であるSIMTは、欧米のマインドフルネス心理療法とは異なる理論、実践方法、適応範囲を持つ。
・理論は、禅、西田哲学、脳神経学、うつ病の医学を総合して開発されている。
・実践方法は、欧米のマインドフルネスのような一人でいる時に行う無評価の観察だけではなく、対人関係の場での自己洞察、特に「本音」の観察を重視する。
・なぜなら、現実場面の社会では、仕事や対人場面で起きる評価・判断はさけられないため、無評価の観察だけでは、社会で生きていくことが難しい。
・また、自己中心的な本音(エゴイズム)、自分勝手な行動基準は、それが満たされないと不快な感情を生み出すとともに、自他を苦しめる衝動的な行動に結びつくため、本音に気づいて抑制することが大切である。
・初期仏教は、六道輪廻からの解脱を目指す手法であり、家庭や職場で生きていく方法とは異なる。
・これは、大乗仏教からの批判であるが、日本仏教は一般市民から隔絶しており、市民の悩みや病を解消する支援が弱い。
・これからの課題として、宗門を離れたところで、現代的、社会的なマインドフルネスによる支援が必要となる。
※大田先生のブログにもご講演内容のまとめがあります。
http://blog.canpan.info/jitou/archive/4083
SIMTみやぎでは、定期的にマインドフルネスSIMTの体験会や実践会を開催しておりますので、ご興味がございましたら、ぜひご参加ください。
なお、今回の講演では、終了後にアンケートのご回答を皆様にお願い致しました。
ご回答いただきました皆様、誠にありがとうございました。
集計結果は近々、公開いたします。
また今回のような講演会やセミナーを企画できればと考えております。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。