2月の実践会in千手寺を終えました!

報告が遅くなりましたが、2月9日に第4回目のマインドフルネスSIMT(自己洞察瞑想療法)の実践会を終えました。
3名の方にご参加いただきました。

今回は,前回のおさらいから始めて,SIMTプログラムの第6回「思考の特徴を知る」、第7回「不快なことを受け入れる」の内容について,そのエッセンスを要約して説明,実践しました。

ポイントは、次の5つでした。

1.「本音」を観察する
2.思考との関わり方
3.受容すること
4.創造的世界の創造的要素
5.必然か自由意志か

ここでは,5回目のセッションの要旨を,ポイントにある「本音」と「受容」についてまとめてみます。

本音とは,主観的で独断的な評価や判断(例えば,好き,嫌いなど),行動の基準(ルールも含む),自己中心的な見方を生みだす執着や嫌悪,自分本位の心です。

普段は意識されなかったり,抑圧されていることが多く,なかなか自覚されにくいものであり,また,気づいていても,ネガティブな側面であるため,認めたくないものだったりします。

本音に無自覚のままでいると,自分独自の価値基準にはまり込み,周りが見えなくなったり,自分勝手な行動をとってしまうことにつながります。

そのため,本音を自覚し,受け入れて,自分や周囲を苦しめない建設的な行動や態度を心がけることが大切です。

本音は自分が自覚しない限り,対策がとれません。日ごろから,本音の観察をして,自分にどのような本音があり,どのような時に起こりやすいか,自覚しておくことが大切です。

嫌悪や怒りなどの感情や衝動的な欲求が起こった時,背後には本音が働いていることが多いです。

例えば,これから家族で外出する時に,小さな子どもが準備をしないで,遊んでいる状況を考えてみましょう。

このような時に,心の中で「ダラダラしないで,早くして!」「もう,イライラする!」など考えて,怒りの感情が沸いてきて,実際に「早くしなさい!」と叱りつけること(あるいは叱りつけたくなること)はありませんか?

この様に怒りの感情が起きた場合,自分の側に本音が動いています。
自分の本音と相手の言動(本音も)が違うので感情が起こるのです。

子どもに対して,あのようにして欲しい,このようにして欲しいという欲求(=それがまさに,本音)がある。

しかし,小さな子どもは,親のそのような欲求(本音)を知らずに,今ここの目の前のものに興味を引かれて遊んでいる。

ここに自分と相手の本音(欲求)にズレがあり,自分の欲求が満たされないために,怒りの感情が沸いてくるのです。

小さな怒りの感情が沸いた後に,怒りを増幅させるような,あるいは起こさせる自分の基準(=本音)による思考が働いていないか確認することも大切です。

かーっとなって誰かを罵倒する人も,はげしく怒る人も,自分が「正しい」という本音をもっていることが多いです。自分が「正しい」と思っていては,自分の基準への執着という本音になります。

本音と向き合うことは,はじめは難しいですが,実践をコツコツと続けていくことで,徐々に本音と向き合う力,克服する力が養われていきます。

本音に負けそうなときは,人生の願いや価値,生きがいを思い出しましょう。本音を克服する意義に気づき,建設的な行動を選択することへのモチベーションが沸いてきます。

肩の力を抜いて,自分の本音に向き合い,少しずつ受容していくことが大切になります。

私たちは,人生において様々な困難や壁,不快なことに直面することがたくさんあります。

私たちは,家庭や社会の外ではなく,家庭や社会のなかで生きていますので,自分と世界は互いに作用し合います。

自分が何か行動すると家庭や社会に変化が起こり,また反対に,家庭や社会の人や環境の変化に影響を受けて自分も変わります。

自分を含めた環境の変化は,人々の行動の結果であり,変化は予測することのできない必然の結果です。そのため,意識された目の前の現実からは,逃げずに受容しなければいけません。

必然的なもの(外的世界や内的世界(脳神経生理)の働き)は消したり,変えたり,避けることはでき来ませんので,それらにこだわって,消そう変えようとしたり,回避・逃避すると(本音:嫌悪,執着などが背後にあります),かえって苦悩は大きくなります。

問題や症状の改善には,不快事象の実態を知り,受容が不可欠です。
今ここで起きていることは必然のものであるか,自分が作っている(思考や意識,衝動)のものであるかを理解する必要があります。

必然的なものを受容できれば,それに囚われることで生まれる苦悩から離れて,今ここで,自由な意志で価値実現の行動によって建設的な対処できます。

自分が起こしたものなら,自由な意志によって次の瞬間にストップすることができるはずです。

受容することは,我慢,抑え込み,否認,無視,開き直りではありません。

自己の作用を自覚し,長期的な解決策を理解したうえで,衝動的な行動を取らずに,今ここで出来ることを行う力を養いましょう。

建設的な行動に至らない時があっても,いつかは意志的行動が出来るようになるので,今は出来ないという現状も受け入れて,毎日トレーニングを続けて,明日につなげていくと良いと思います。

次回の実践会は,2019年3月9日(土)です。
今期最後のセッションになります。

ご興味ご関心のある方はご連絡をお待ちしております。

どうぞよろしくお願い致します。

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