マインドフルネスとは

マインドフルネスとは、「意図的に、今この瞬間に、価値判断をすることなく注意を向けること」(Kabat-Zinn J, 1994)と定義される心の持ち方で、今現在の体験(身体、思考、気持ちなど)に気づきを向けて、現実をあるがままを受け入れて、過剰な思考や感情に囚われずに、今ここ目の前のことに心を込めて取り組むこと態度です。

マインドフルネスの効果には、ストレスの低減、抑うつや不安、緊張、怒りといった不快な感情の緩和、快眠効果、集中力の向上などがあると考えられています。

マインドフルネスの実践には、仏教由来の瞑想法が組み込まれ、呼吸瞑想や歩行瞑想などフォーマルな形式の実践もありますが、日常の様々な行動(食事、掃除、会話など)がマインドフルネスの実践の場になります。

マインドフルネスは、頭で理解するものでは無く、実践で体感、体得していくスキルです。
ブルース・リーの名台詞に「考えるな、感じろ(Don’t think, feel)」がありますが、マインドフルネスも同様に、本を読んだり、レクチャーを受けるだけでは、頭で理解されるだけにとどまりますので、継続した実践をとおして理解していくことがとても大切になります。

現在、マインドフルネスは医療や産業、教育、司法など領域で活用され、様々なプログラムが存在します。

SIMTみやぎでは、マインドフルネスの体験会や実践会、マインドフルネスに基づく心理療法の一種である自己洞察瞑想療法(SIMT:Self Insight Meditation Therapy)による支援を提供しています。

自己洞察瞑想療法とは、1993年に大田健次郎氏によって開発されたマインドフルネス心理療法であり、ご自身のうつ病の経験や坐禅の実践、西田哲学、うつ病の脳神経生理学を背景に開発されたものです。

このブログを御覧になった方が、少しでもマインドフルネスやSIMTに興味をもっていただけたら、嬉しいです。